担当者名:営業部企画課 課長 青木様
業 種:新潟に伝わる鮭鱒を中心とした伝統的な名産品の製造及び販売
課 題:ランニングコストの見直し
導入の背景
導入の決め手
導入後の効果
当社は、明治26年に新潟古町で創業、新潟に伝わる鮭鱒を中心とした伝統的な名産品の製造販売を行っている会社になります。新潟県内に3店舗を構え、通信販売にも力を入れています。
通販Bestを導入するまでは、運送会社様が提供する通販システムを利用していましたが、5年間のライセンス更新のタイミングに合わせて、他システムへの入替を検討することにしました。
入れ替え検討に至った主な理由としては、
という点でした。
当社では常連のお客様やご年配のお客様も多く、電話でのご注文が約7割を占めています。お客様からは「前回購入した”アレ”が欲しい」といった内容の注文も多く、受注管理だけでなく顧客管理もできるシステムが必須という状況でした。
当初はクラウドのシステムを中心に検討をしていましたが、顧客管理ができないものが多く小川屋の業務には合わないと判断。更に色々と調べていく中で「通販Best」を見つけてデモ依頼。このシステムなら業務に合いそうと思い、詳細の打ち合わせ及び検討をスタートしました。
受注管理だけでなく顧客管理もできるシステムであったという点が一番のポイントです。ECだけでなく電話やFAXといったアナログな部分の管理だけでなく、DMの送付リストも様々な条件で抽出する必要があったので、顧客管理もできるという点は非常に大きかったです。
当社の商品は、常温・冷蔵・冷凍と3温度帯全てあります。異なる温度帯の商品を同時に購入頂いた場合、一番冷たい温度帯で発送しています。今までのシステムだとアラート等が出なかった為、かなり注意が必要でした。通販Bestの場合、ECサイトから注文データを取り込んだ際に温度帯に合わせて配送が自動分割されたり、受注入力画面でアラート通知されるので、大変助かっています。
また、当社の業務内容に合わせて柔軟にカスタマイズして頂いた点や、利用していたシステムからのデータ移行実績が豊富にあった点、IT導入補助金を活用してイニシャルコストを抑えることができた点も大きいです。
通販Best導入後、繁忙期の残業が1/2に減らすことができました。
また、ギフト注文のお客様への請求書同梱ミスを”0(ゼロ)”にできたのも大変助かっています。
今までは受注のタイミングで送状や請求書を印刷して出荷日まで保管していました。通販Bestに切り替えるタイミングで出荷フローを見直し。「ステータス管理」機能を使って出荷の直前に送状・のし・請求書・ピッキングリスト等を一括出力することにしました。そうすることで注文内容の変更があった際の対応作業を大幅に削減することができました。
また、電話注文時に通販Bestへの直接入力ができる様になったのも大きいと思います。結果、繁忙期の残業を約1/2に減らすことができました。受注件数が増えてきているモールの受注処理・出荷処理も、データ連携することで、作業時間が1/2になりました。
今までのシステムの場合、送状に「請求書同梱あり/なし」「のし情報」等の情報が記事欄に印字される形だった為、見落とさないようにする必要がありました。様々な色の蛍光ペンで色付けをし注意しながら出荷作業をしていたのですが、それでもミスが出てしまい、「ギフトの送付先に誤って請求書を同梱してしまった」ということが稀に発生していました。
通販Bestでは、請求書自体に「商品に請求書を同梱」「請求書別送」という区分が印字されたり、請求書を印刷するタイミングで「同梱する請求書」と「別送の請求書」を分けて出力できる様になったので、ミスが”0(ゼロ)”になりました。
何かあればすぐにサポートの方に連絡をさせて頂いています。
都度都度、画面共有してくれて親身な対応をして頂いているので、大変助かっています。
営業部企画課 青木様
通販Best導入後、初めてのお歳暮シーズン(一番の繁忙期)を無事乗り越えることができました。大きなトラブルもなく、逆に残業時間が通販Best導入前の半分になったのは驚きでした。
通販Best導入で出荷指示フローを見直したり、電話受注時のフローを改善できた点が大きいと思っています。
今までの電話注文では、「お客様の注文をメモに記入」→「お届け先毎の送料をメモに記入」→「複数配送分の送料を電卓をたたいて計算」→「お客様へ金額をご案内」→「記入したメモを元に入力」→「入力した内容を確認」という流れでした。届先が複数ある場合、画面遷移をしないといけない為、この手順にならざるを得ませんでした。
通販Bestでは”1注文複数配送の場合でも1画面で見られる”ので、オペレーターさんによっては「注文を受けながら直接通販Bestへ入力」→「入力した内容をその場で復唱し確認」→「自動計算された送料・金額をお客様へご案内」という形が取れたので、計算ミスというのが無くなり、対応スピードも速くなりました。
また、ベテランのオペレーターさんでも通販Bestを問題なく利用して貰えているのも助かりました。
3店舗ある内の「古町本店」では、来店されるお客様からのお中元・お歳暮の注文も多くあるので、店舗でも通販Bestを利用できる様にしています。本社とは離れた場所にありますが、株式会社内田洋行ITソリューションズ様にて、サーバー等のインフラ回りを構築して頂き、安定稼働しています。同じ新潟市内にオフィスがあるのでその点でも安心しています。
また通販Bestでは「クレーム管理」ができる様になりました。今までは”お客様メモ欄”にクレーム情報を登録していましたが、クレーム以外の情報も登録するので、クレーム情報が埋もれてしまい活かせていない状況でした。通販Bestでは、お客様単位でクレームの履歴管理ができるので社内での情報共有もスムーズに行えるようになりました。
4月に相談しその年の8月末(ライセンス更新期限)にシステム切替という短納期でしたが、内田洋行ITソリューションズ様やアール・シー・エス様に色々とご尽力いただき、無事切り替えできたことに感謝しています。
これからの更なる売上アップ・省力化に向けて、色々と相談させて頂ければと考えています。
ヤマト運輸様の送状発行について、B2クラウドを利用せず通販Bestから直接印字を行っています。その際、出荷した送状番号をヤマト運輸様へ報告しないといけないのですが、ごく稀に忘れてしまうことがあります。この部分については、RPAを使って自動化できるとお聞きしましたので、検討していきたいと考えています。
また、今後amazonやyahoo等への多店舗展開も考えています。更なる売上アップ・省力化に向けて、内田洋行ITソリューションズ様やアール・シー・エス様へ相談させて頂ければと考えています。
▼オンラインショップ(自社ECサイト)
https://www.niigata-ogawaya.co.jp/
小川屋は明治26年に初代の小川駒吉が新潟古町で創業しました。
当時の新潟は全国で一番人口が多い県だったそうです。
稲作に適した気候と、主要な流通手段である北前船の拠点であったことが関係しているとのこと。
人が多く集まる場所には必然的に美味しいものも集まります。
特に新潟は日本の鮭鱒遠洋漁業の基地となっており、毎年1千万匹もの鮭が港に水揚げされていました。
また、醸造業も発達しており、良質な味噌や酒粕、麹もありました。
そこで鮭鱒や魚卵と醸造を活かした加工品が作られ、地域の人々に親しまれるようになったのです。
そんな時代において、初代の小川駒吉がある親しい方と食事をしていた際に言われた一言。
「こんな”うまい”ものを孫にも食べさせてあげたい」
この些細な一言が、小川屋創業のきっかけになったのです。
以来、新潟に伝わる鮭鱒を中心とした伝統的な名産品を作り続けて今日に至ります。
ご先祖様が一所懸命商売に励んだことで、皇室へのご献上、新潟土産品としての推賞など、一定の評価を頂きながら120年以上の間商売を受け継いできましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
小川屋には創業から昭和30年頃までの資料や道具がほとんど残っていません。
明治41年、昭和30年に発生した2度の新潟大火で焼失してしまったからです。
それ以外にも戦争による配給制限や大地震など、たくさんの試練に見舞われました。
ご先祖様も「商売を辞めよう」と心が折れかかったことが一度や二度ではなかったと聞いています。
それでもなんとか今日まで商売を続けてこられました。
これだけ長い間商売を続けてこられたお店が全国で一体どれほどあることでしょう。
それもこれも、全ては支えてくれた多くのお客様のお陰としか言いようがありません。
本当に、本当にありがとうございます。
小川屋の社是「新潟の”うまい”を未来へ」。
本当にうまいものであれば、必ず未来へ受け継がれるはずだと私たちは信じています。
これは裏を返すと、うまくないものは伝わらないということです。
人々の嗜好は時代に合わせて移り変わります。
どんなに歴史があるものでも、時代に合わないと判断されてしまえば未来はありません。
“過去のうまい”と、”今のうまい”は違う。
そしてもちろん、”未来のうまい”も違います。
だからこそ私たちは伝統を守りながらも、挑戦し続けることを大切にしているのです。
うまさを追求するなかで味を変えることを恐れず、時代に合った新しい味覚の追求を続けています。
お客様が離れてしまってからでは遅い。
その前に先手を打つことの大切さを、私たちは120年以上の商売における度重なる失敗から学んだのです。
親から子へ、子から孫へ。
楽しい食卓を通して未来へ受け継がれる”うまい”ものをずっと作り続けていきたい。
ここ、新潟から。
これが創業からずっと変わらない、小川屋の想いです。